葬儀にかかる費用 戒名について

葬儀にかかる費用というと斎場や祭壇、棺や位牌、遺影などの道具一式から寝台車など葬式全般にかかるもの、いわゆる葬儀社に支払う費用に目がいってしまいますが、それ以外にも寺院に支払う費用というものがあります。もちろんこれは仏教式の場合ですが、日本で行われる葬儀の8割以上は仏教式なので、ほとんどの人が支払っています。寺院費の中でも重きを占めるのは戒名を授けてもらうお礼のお布施です。戒名とは仏の弟子に授けられる名前で、葬儀により故人があの世に送り出される前に準備されます。

戒名にはランクがあると聞いたことがある人がいると思いますが、戒名は名前の末尾が「信士」「信女」というのが標準的なのですが、これが「居士」「大姉」となると値段の相場が高くなります。また、戒名の頭に「〇〇院」という院号が付くと更に金額が高くなります。元々は日本では江戸時代に普及した寺請制度により、お寺の檀家となる家が一般的でした。お寺への貢献が高い家には高名の戒名を授け、それに対し高価なお布施を払うという関係性の名残で今でも戒名のランクの風習が残っています。

しかし、今では檀家制は昔に比べて少なくなり、この名前に対してはいくらぐらいという相場のみ残っています。お寺により差はありますが、一般的な相場として、「信士・信女」は20~30万円、「居士・大姉」は50~80万円、院号が付くとそれぞれプラス40~50万円と、100万円を超える戒名というのも珍しくありません。

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